今日は少し真面目なテーマで、僕が考える「理想のチーム」について書いてみようと思います。
現在、僕は20人弱のITエンジニアチームでリーダーのような役割を担っています。チームの目的は「システム開発や運用保守を通じてお客さまに価値を提供する」ことですが、その目的を達成するために、どんなチームを作りたいのか。
この記事では、僕が日々意識している理想のチーム像を3つのポイントで言語化してみます。
- チームリーダーが目指すべきチームの姿
- 「自己組織化」と「心理的安全性」を高めるための具体的なアクション
- 個人の強みを最大限に活かすチーム作りのヒント
1. 指示待ちではない「自己組織化されたチーム」
まず目指したいのが「自己組織化されたチーム」です。
この考え方は、アジャイル開発の原則からヒントを得ています。
簡単にかみ砕くと、「特定の管理者(支配者)がいなくても、メンバー一人ひとりが自律的に考え、お互いに調整し合えるチーム」といったイメージです。
管理者の指示がないと動けない、全ての判断をリーダーに委ねる、といった状況は、スーパーマンのような管理者でもいない限り、どこかで破綻してしまいます。(少なくとも僕には無理です…)
だからこそ、個々が自律的に行動し、その上でチーム全体として効率化できるよう調整していく、という考え方が大切だと考えています。
- 目的とゴールの明確化 : チームがどこに向かっているのか、共通認識を作る。
- 役割分担の明確化 : 誰が何に責任を持つのかをはっきりさせる。
- 判断プロセスの透明化 : 判断結果だけでなく、その背景にある「判断材料」や「理由」も丁寧に説明する。
これらの積み重ねがチーム内の価値観を統一し、メンバーの自律的な行動を後押ししてくれると信じています。
2. 本音で話せる「心理的安全性の高いチーム」
次に、Googleの研究でも有名になった「心理的安全性」の高いチームです。
これは、チーム内で不安や恥ずかしさを感じることなく、誰もが安心して自分の意見を言える状態を指します。
心理的安全性が低いチームでは、率直な意見が出ずに問題が見過ごされたり、メンバーがストレスを抱えて本来のパフォーマンスを発揮できなかったりと、マイナスの影響が非常に大きいと感じています。
- 1対1の信頼関係を築く : まずは個人間のコミュニケーションを大切にする。
- 否定せず、まず受け入れる : どんな意見もまずは受け止め、その上で建設的な議論に繋げる。
- 笑顔を大切にする : 当たり前ですが、ポジティブな雰囲気はとても重要です。笑顔は世界共通の言語ですからね。
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3. 1+1が2以上になるチーム
これは少し抽象的な表現ですが、「個人の強みを組み合わせ、弱みを補い合うことで、チームのパフォーマンスを最大化する」という考え方です。
例えば、サッカーチームを想像してみてください。仮にクリスティアーノ・ロナウド選手が11人いても、全員が同じ強みや特徴を持っていたら、最強のチームにはならないかもしれません。(ロナウド選手ならそれでも強いかもしれませんが…)
それよりも、僕が愛してやまない北海道コンサドーレ札幌のように、それぞれのポジションにスペシャリストがいる方が、チームとして強くなると思うんです。
- セービングが神がかっている ク・ソンユン
- 最終ラインを統率するキャプテン 宮澤裕樹
- 積極的な攻撃参加が魅力の 進藤亮佑
- 悪魔の左足を持つ 福森晃斗
- ボール奪取の達人 深井一希
- ドリブルで前線を切り裂く 駒井善成
- 若さと運動量が武器の 菅大輝
- 相手を翻弄するルーレットを持つ 早坂良太
- 高いシュート意識を誇る 三好康児
- 抜群のキープ力で攻撃の起点となる チャナティップ
- 高さと技術を兼ね備えた ジェイ・ボスロイド
- フィジカルと勝負強さが光る 都倉賢
…と、思わずコンサ愛が溢れて12人になってしまいましたが、言いたいのは、個々のスキルや特徴を最大限に引き出すことで、チームとしての成果も最大化できるということです。
もちろん、個人のスキルアップも継続的なチーム力強化には欠かせませんが、それはまた別のお話です。
まとめ
今回は、僕が考える理想のチームについて、3つの視点からご紹介しました。
- 自己組織化されたチーム
- 心理的安全性の高いチーム
- 1+1が2以上になるチーム
他にも「価値観の統一」や「有機的な連携」など、大切にしている考え方はありますが、まずはこの3つが僕のチーム作りの土台となっています。
いろいろと理想的な言葉を並べましたが、チーム運営において最も重要なのは、結局のところ 「バランス感覚」 だと思っています。
そのあたりについても、また別の機会に言語化してみたいと思います。それでは!